お昼、長男長女が、目を腫らして学校から帰ってきた。たくさん泣いた目だ。
今日は卒業式であり、離任式でもあった。残念なことに、姉弟そろって、担任の先生が離任してしまうことが分かった。今年の春は、本当に切ない春になってしまった。
特に、2年の長女の担任の先生は、素晴らしい先生だった。たった6人しかいない、初めての学級だったが、どの学級よりも元気でガッツのある学級にしてくれた。(2年ガッツ組という名前だった) 毎日毎日トンボを追いかけて研究した「トンボの発表」では、大賞をとるまでに導いてくれた。先生が他校に異動することが分かって、6人の子供が泣き、先生も泣き、6人の親の涙が止まらない。こんな経験をしたのは、親になって初めてだ。
なぜ、子供と一緒に親まで悲しいのだろう。いや、子供以上に悲しみ、なかなか立ち直れないのが親だ。毎日先生と過ごしたのは子供達なのに。親とは不思議なものだなぁと、はにかみながら、泣けてしまう。
別れより出会えたことの喜びを大事にしよう。今まで知らなかった人同士が知り合ったのだから、別れても、再びどこかで会えた時、「おーい、元気?」なんて語り合える関係になったのだから。そして最後に、先生は子供達にこう言った。
「辛い時、悲しい時があったら、トンボのことを思い出しなさい。トンボは前しか飛べないのだから」
親として、先生に出会えたことが、奇跡であり、最高の幸運だった。
なななんと!
来る16日(土)は、まめやが、岡谷市のカンビオさん店頭で販売をします。
カンビオさんでは、いつもお豆腐や揚げ、豆乳などを扱ってくださっています。まめやが新工場を構えた時からずっと応援してくださり、カンビオさんなくしては今のまめやはない、と言っても過言ではありません。夫が腰を痛めて豆腐が作れなくなってしまっ時、豆腐が失敗してしまった時、たくさん迷惑をかける時がありましたが、こんなわがままな生産者を見放さずいつも支えてくださったお店です。「青木くん、無理するなよ!」と人生の大先輩に肩をたたかれてきました。
今回は、桜の時期を前に、紅大豆「さくら豆腐」を実演販売します。紅大豆のほんのり赤い豆乳に、にがりと桜葉を入れて、その場で「できたて寄せさくら豆腐」をふるまいます。あったかくて甘くて良い香りですよ。各商品の試食もだします。新商品の油揚げは、お見逃しなく!
詳しくは、カンビオさんホームページをご覧ください。
4人の子供も連れて行きます。(連れて行かざるを得ません。) たぶんドタバタしていると思います。そんなまめや一家の姿を見ていただければと思います。私達も日頃お会いできないカンビオさんのお客様とお話できるのを楽しみにしています!
ブログに、我が古民家の天井と猫事情を書いてから、「天井大丈夫?」とたくさんの方に心配していただきました。なんと心優しい読者が多いことでしょう。
大丈夫じゃないですよ、天井(笑)。猫は学習しないものですね。また天井にのぼって困ってるんです、奴は。そして、ガムテープでふさいだ天井の隙間から、顔をのぞかせて、ミャ−ミャ−言ってるんです。降ろしてくれって。ミシミシ、パラパラ(ほこりとすすが落ちてくる音)・・バタン!!
また天井がベロンとはがれました。ガムテープじゃ全く意味ないです(当たり前だ)。 私の怒鳴る声にビビッて、猫は開いた天井からは降りてきませんけれど、どうしてくれるんだ!この天井!
でも、もう私には天井を直すズクがありません。天井がはがれて冷気が入ってきても、もう寒くないのですから。天井をふさぐのが最優先課題ではなくなってしまいました。だって、他にもっとやらなきゃいけないことが、私には、猫以上に次から次へと降りかかってくるのですから!春は忙しいのです!
そいうわけで、天井はベロンとはがれたまま、放置されています。あいた天井には、目をふさぎました。天井は、また次の冬が来る前に・・ふさぐ予定です。
(注意)「屋根、大丈夫?」と案じてくださった方がいらっしゃいましたが、はがれたのは、天井で、屋根ではありません(笑)。屋根がぬけたら、笑えないですね。(我が家、雨漏りはしていますが)
すっかり雪が溶けて、春の息吹が感じられるようになった。厳しかった冬がやっと去る・・心はウキウキのはずなんだけど・・
今日、お店に来た友人と話をしていた。「春になると、忙しくなるから、ちょっと憂鬱だよねぇ」「ほんと、畑に田んぼ仕事、いろいろやらなきゃいけないことが多くなってねぇ」
そのとおりなんだ。畑に田んぼ、薪割りに、草刈りに、味噌作りに、田舎暮らしは、とにかく春からが忙しい。その上、我が豆腐屋は、手間のかかる手仕事で豆腐を作っているので、年中忙しいとくる。(注:大繁盛=忙しいではない) 来たる春に、やるべきことを全てこなしていけるだろうか・・という一抹の不安がよぎるのだ。けれど、まぁ、それも、こういう田舎の生活が板についてきた証拠、ともいえる。憧れではなく、現実が見えるようになってきたということだ。その友人も、都会から田舎暮らしがしたくてやって来た仲間だ。
久しぶりに畑に行ってみた。玉ねぎが、細々と生きていた。大きさは変わっていない。春から大きくなって、夏にとれる玉ねぎなのに、どうして冬に植えるのだろう。きっと厳しい寒さにあたる必要があるのだ。根を大地にしっかり張らせるために。玉ねぎがふくらむのに合わせて、私も春の準備をしなきゃ。
先週の土曜日は、長男けんたろうの誕生日でした。
私「何食べたい?」
けんたろう「ゆで卵!!」
やっぱり・・。いつも、そうだ。ゆで卵が大好きな子供達なんだけど、ゆで卵じゃぁ、おかずにならない・・。オムライスにしようよ。オムライスなら一品でおかずになる。
というわけで、今年もオムライスに。ケチャップで字を書くのが恒例なんだけど、ケチャップが足らず、「け」しか書けなかった。でも、大満足の様子。それから、まめやの油揚げ入りの豚汁。豚汁がバースデーディナーの一品になるなんて思ってもみなかったよね、豚汁さん。
そして、リクエストに応えて、豆腐のケーキ。豆腐のケーキがいい、って言ってくれるなんて涙が出ちゃうじゃないか。
クリームは、売れ残ったざる豆腐と、粗製三温糖(おからかりんとうの砂糖)と、シナモンパウダーをミキサーにかけたもの。これだけでものすごく美味しい。ミキサーにかけながら、つい手が伸びて味見しちゃう。
生地にも豆腐が入ってしっとりしいます。ベーキングパウダーすらなくて重曹少々入れただけなので、全然ふくらんでないです。小麦粉ぎっしりです。こんなケーキでも喜んでくれるまめやキッズなのです。
去年はりっぱな包丁をプレゼントしたんだけど、今年はどうしてもこれをあげたかった。4人の子供たちが今はまっている絵本。吉田遠志作、アフリカの動物を描いた全17冊の本です。できるだけ人間の感情を排除して描かれた動物達のリアルな生き様が、感動を呼びます。動物のすぐれた五感や肉体、判断力に驚かされます。ゾウが、自分の娘を安楽死させ、骨を持って何キロも歩き続けた、なんていう話もあります。
全17冊の中の1冊目「はじめてのかり」だけ買うことにしました。あとはまた図書館で借りて。最初予約していた本がきたときは、早く読みたくて学校から全速力で帰ってきたほどです。
そして、誕生日の〆は、百人一首。まだブームは続いています。「今日はけんちゃんの誕生日だから2回できるよね!!」と有頂天の彼。夜更かしして10時頃まで百人一首は続きました・・。
我が家は古民家である。(お店は自宅ではない) ただし、雑誌に出てくるような趣あるかっこいい古民家ではない。ああいう家は、お金と時間にゆとりがないと住めないと思っていて、我が家のようにお金も時間もないと、古民家というのは、色々なところが傷んだり不具合が生じたりして、ただの古いあばら家に等しくなってしまう。
まず、雨どいに穴が開いていて、屋根の雪解け水が玄関前に洪水のように落ちてくる。それが、夜凍って、スケートリンクになってしまっている。子供達は、「あさだ まおちゃーん」と言って、滑って遊んでいるが(子供はこうやって運動神経を鍛えているのだ)、回覧板を届けにきたりする近所の方に申し訳なくてたまらない。
そして、家の庭の木がぐんぐん伸びてジャングルになってしまっている。移り住んできたときに、既に藪の中だったので、手がつけられず、そのまま放っておいたのだが、気がついたら天まで届くような大木になってしまった。屋根に木がかかって、雨どいは詰まる、年中日陰でじめじめしている。冬寒く、夏は蚊の大群に悩まされる。古民家の良さが全然発揮されていない!
そして、寒い。機密性を高める改築をするお金と時間がないので、すきま風だらけである。いつもカーテンが揺れている。こんな家で薪ストーブを使っているから、いくら薪があっても足りない。暖まらないから、灯油ストーブも併用している。薪も灯油も、どちらも食ってえらいこっちゃである。
先週は、飼っている猫が、屋根裏にのぼって、降りられなくなってしまった。今まで降りられたのになぜか先週の数日間は降りられず、夜になるとお化けのような奇妙な声で「困った困った」と鳴き、ミシミシという天井を歩く足音が頭の上でひびいていた。ところが、ある日突然、メキメキー!バリバリー!!と、天井がはがれて、猫が落ちてきたのである!粉塵を撒き散らして!
天井は、数ミリのベニア板一枚でふさがれていたのだ。そりゃ、猫も落ちるわ。次女(5歳)は、「家が壊れる」と大泣きした。開いた天井からは、早速冷たい風が容赦なく吹き込んできた。慌てて、棚にのぼってガムテープで天井を張る。「お母さん、そこも貼って!あ、ここも開いてる!」とか下で子供が叫んでいる。なんとまぁ、猫が降ってくる古民家なんぞ、なかなかないですね。
こんなことは氷山の一角であり、屋根は雨漏り、床は陥没、などいろいろある。夢のように思い描いていた古民家の暮らしは、苦労が絶えない。しかし、笑える話題に変えてしまえば、笑いも尽きない。現代住宅に再び戻りたいと思うことは多々あるけれど、強くたくましく生きる力は養えるだろうか。
まめやの薪がピンチと聞いて、毎週のように薪を持ってきてくれる友人がいる。薪と豆腐とが物々交換のようなかんじになっている。お金を介さない人間のつながりに、本当の豊かさを感じている。
先週は臨時にお休みをいただいておりました。今週は火曜日からフル稼働していますが、頭がボケていてヘマばかりして落ち込んでいます。自分の脳みそのキャパの狭さを痛感しています。
うちの場合、毎日ほとんど決まったお客様が買ってくださるのですが、皆様、ご注文内容やご注文のサイクル、支払い方法などが違います。それらをパーフェクトに把握していないとこの商売が成り立たないのですが、時々脳みそが追いつかず、お客様にご迷惑をおかけしてしまうことがあります。あぁ、ゴメンナサイ・・。仕事用の脳みそと、家用の脳みそと2つあればいいのに・・と抱いても無駄な願望を抱いたり。
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東京に行って、わが子4人衆は、何をしていたかって。毎日、おばあちゃんの家で百人一首に明け暮れていました。(ほとんどそれだけ、に等しい) 一日中、対戦しているか、札を詠んで覚えあっているか、どちらか。なんて格調高い子らでしょう。
いえ、かなりガラが悪いです。我が家族の百人一首の対戦はすさまじいです。負けると必ず大泣きする長男。好きな札をとられると暴れる次女。子供相手にムキになる母。おばあちゃんに「うるさい!」と言われちゃう始末。終わる頃には、長男長女は、熱くなりすぎて下着一枚になっています。
でも、子供の脳みその吸収力は計り知れないです。長女は、ほとんど100枚くらい覚えてしまいました。上の句を詠んだだけでバシバシ取れます。楽しいことに対する向上心もすごいです。長女と長男、ともに、カレンダーの裏に歌を書きまくって覚えています。きっと受験勉強より意味があります。
ほととぎす なきつる肩を ながむれば ただ有明の月ぞ 残れる〜
既に脳みそが退化してしまった私も、子供の頃の記憶のおかげで、覚えが早いです。長女に負けずと70枚くらい覚えたつもり。(でも瞬発力がないので取れません) やっぱり小さい頃に覚えたものは確かです。大人になってから覚えるものは、記憶が持続しません。
まめやも、子供に任せたほうが・・(笑)。なんて思ってないで、明日もガンバリマス!!
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